化合物の命名法に関する参考図書で、網羅性よりも簡便性を目指している。これまで補訂7版まで重ねてきた同書が、2005年のiUPAC(international Union of Pure and Applied Chemistry)の勧告を受け、大幅に改訂された。無機化合物、有機化合物、高分子化合物の項目に分け、それぞれ冒頭でiUPAC勧告の経緯を説明したうえで、命名法を概説している。付録に、基本的な有機化合物に関するCA(Chemical Abstracts)索引名とiUPAC名との主な相違点(pp.131-134)、主に接頭語として表記される置換基の基名表(pp.135-138)等も掲載している。