最初に　　芸術をめぐるタブー プルーストは裕福だった／音楽の中にある贅沢な感覚／日本のミニマリズムは貧乏くさい？／他 序の章　香港　東京の隠喩としてのアジア都市 穏やかな海と南方的な緑に囲まれた空港／香港文化中心へ／ホテルを選ぶ／他 破の章　オーストリア　夢と知りつつ貫徹するたくらみ 二重性を持つ街／幸福のイメージの提示／ウィーン・オペラの実状／他 急の章　イタリア　夢と現実がつながるところ 立見席は礼賛できるか 　フィレンツェ──イタリアを代表する芸術の都 オペラハウスが位置する地区／言葉にされない風習／美しさを捨てないリアル／絵空事が可能なオペラ／すばらしいワインリストとトラットリア・チブレオ／郷土料理の力とヴェルディの「レクイエム」／他 　モデナ──車好きの聖地 移動の自由は人間の基本的な自由／「生の一瞬」のために感覚を研ぎ澄ます／オペラハウスのボックスにすわる意味／他 　ヴェネツィア──陶酔に誘う街 商都の発想／ヴェネツィアには雪がよく似合う／カルパッチョとベッリーニのアリア／他 　ミラノ──ラ・スカラがあればこその街 ほか