Si単位系(国際単位系)は、世界共通の実用的計量単位としてメートル系のMKS単位系をもとに作成され、1960年の国際度量衡総会で、その使用が決議された。Siはフランス語の Le Systeme international d'Unites の頭文字から取られている。日本でも1992年の計量法改正でSi単位系の採用が決められ、猶予期間が終了した1997年10月から全面的に採用された。本書は、最初の2章で、計量法と、Si単位系を構成する基本単位、補助単位、組立単位および接続語等について概説し、それ以降の章で、各Si単位について各学問分野別に解説する。当分の間使用が認められている非Si単位や、使用が公認される非Si単位(Si併用単位)についても説明している。巻末に和文索引、英文索引、単位記号索引を付す。