漢方薬、家庭薬などに配合されている生薬約780種類について解説した資料である。基原別では、植物性生薬が約600項目、動物性生薬が約100項目、鉱物性生薬が約50項目含まれている。カラー写真も掲載している。 ; 生薬名の50音順に排列しており、読み方(日本の慣用読み)、別名、性味、帰経(人体のどの経路で、どの臓器に作用するか)、効能、基原(原料)、分布、語源、いわれ、主成分、薬理作用、一般的な利用法等を記載している。 ; 「漢方薬を理解するために」(pp.509-523)では、漢方生薬を理解する上で必要な事項について解説している。基原、修治(生薬を加工する方法)、性味、昇降浮沈(薬物作用の方向性 例:温・熱 ⇔ 寒・涼)、毒性・副作用、帰経、効能、煎じ方などを取り上げている。 ; 巻末に、薬剤処方(薬剤名から基原・効能などが調べられる)、効能用語解説、生薬英名対照リスト、主要参考文献、生薬名索引、事項索引、和名索引、姉妹書である『健康食品・サプリメントの事典』(医歯薬出版 2011.2 【PC2-J21】)の収載項目を付す。