2001年刊の加工食材篇、2003年に新版となった生鮮食材篇に続くシリーズ第3作目の本書は、日本各都道府県の特産品や郷土料理を紹介しながら、「地産地消」、「食文化の継承」等、食育への理解・発展への礎といった視点で構成されている。そのため、各都道府県の課単位の関係部署がおよそ80ヵ所、政令指定都市の関係部署が約10ヵ所、各種の農協、漁協約30ヵ所といった関係団体の編集協力の上に作成されている。第1章では、都道府県順に日本各地の農林産物を紹介し、ナス、トマト、穀類といった各種品目の具体的な種類があげられている。第2章では水産物を取り上げており、第1章と同様の解説がなされている。第3章では、畜産物・調味料について、各地の特産と品目がまとめられている。第4章では、日本の年中行事とそれにまつわる食文化が、第5章に本書の特徴の一つである各都道府県の郷土料理と「食」に関するデータ(主な農産物・水産物・畜産物・加工品の生産額や消費額等)が特集されている。巻末に索引を付す。