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「国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities)開発版」を公開しました

2011年7月7日

国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities)開発版」を公開しました。

国立国会図書館が作成・維持管理している、名称典拠(個人名、家族名、団体名、地名および統一タイトル)と普通件名典拠、合わせて1,053,600件が利用可能になりました。データ形式は、ウェブ上で扱いやすいRDFを採用しています。API の一種であるSPARQLを用いて外部から検索をかけることができます。

本格サービス開始は平成23年12月(予定)です。開発版で提供するのは、平成23年4月1日現在の典拠データです。開発版では、データ更新を行いませんので、ご了承ください。当システムとの機械的連携、一括ダウンロードについては営利目的の場合、個別に審査が必要ですので「お問い合わせ」フォームからご一報ください。

開発版に実装された「検索機能」「ダウンロード機能」「外部連携機能」は下記の通りです。

検索機能

キーワード検索は、標目形、参照形、それぞれの「読み」(カタカナ・ローマ字)を対象としています。分類記号検索では、地名、統一タイトル、普通件名に付与された日本十進分類法(NDC)9版と国立国会図書館分類表(NDLC)の完全一致検索を行います。検索結果から、典拠種別を用いて絞り込み検索を行ったり、同一の分類記号をもつ典拠データを参照したり、シソーラス構造(上位語・下位語・関連語)を利用して典拠データを探すことも可能です。

ダウンロード機能

典拠データは個別ダウンロードが可能です(RDF/XML形式・ RDF/Turtle形式・JSON形式)。一括ダウンロードは、「国立国会図書館件名標目表」の収録対象となる普通件名及び一部固有名に限ります(RDF/XML形式・TAB区切りテキスト形式)。

外部連携機能

SPARQLのほかにも、Web NDL Authoritiesでは以下の外部連携機能を実装しています。

  • URI(Uniform Resource Identifier)
    個々の典拠データにはURIを付与しており、URIによる参照が可能です。
  • 外部データベースへのリンク
    一部の典拠データでは、米国議会図書館件名標目表(LCSH)やMARC21のコード類をウェブ上で扱いやすい形式で提供するサービス「Authorities and Vocabularies」、世界の国立図書館協同プロジェクト「ヴァーチャル国際典拠ファイル(The Virtual International Authority File; VIAF)」、インターネット百科事典「Wikipedia」にリンクすることが可能です。
  • 国立国会図書館サーチとの連携
    Web NDL Authoritiesとの機械的連携により、国立国会図書館サーチでは、関連キーワードや著者名キーワードの提示を行っています。また、Web NDL Authoritiesの詳細画面から、典拠ID を用いて国立国会図書館サーチに検索をかけることで、典拠データにリンクする書誌データの一覧画面に遷移することができます。