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「国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities)」の機能を拡張しました

2012年12月13日

12月13日から、国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities)の機能を拡張しました。
拡張した機能は、「VIAFへのリンク」「地名典拠からの著者名検索」「skos:Conceptクラスの付与」の3点です。

 

VIAFへのリンク

                                          
原則的に全ての名称典拠(個人名、家族名、団体名、地名、統一タイトル典拠)について、「バーチャル国際典拠ファイル(Virtual International Authority File:VIAF)」へのリンクが提供されるようになりました。

国立国会図書館は2012年10月1日からVIAFに参加しています。VIAFからWeb NDL Authoritiesへのリンクはすでに提供されておりましたので、今回のWeb NDL Authorities機能拡張により相互リンクが実現しました。Web NDL Authoritiesで検索を行い、詳細表示画面のVIAFへのリンクを通して、他のVIAF参加機関の典拠レコードの確認を容易に行うことができます。

*「万葉集–植物」「イギリス–案内記」のような細目付き典拠は除きます。また国立国会図書館で新規に作成された典拠がVIAFに登録されるまでの期間は、Web NDL Authoritiesの詳細表示画面にVIAFへのリンクが表示されますが、リンク先を参照することができません。

 

地名典拠からの著者名検索

 

Web NDL Authoritiesの検索結果から、「国立国会図書館サーチ」にジャンプして典拠にリンクしている書誌を検索することができます。著者標目と件名標目の双方で使用される典拠については「著者名検索」と「件名検索」の両方が、件名標目として使用される典拠については「件名検索」が可能です。

 「日本」、「東京都」などの行政単位に該当する地名典拠は、著者標目と件名標目の双方で使用されますが、これまでは「件名検索」だけが可能でした。今回の機能拡張により、このような地名典拠について、「著者名検索」からも「国立国会図書館サーチ」にジャンプして、リンクしている書誌を検索できるようになりました。

 

skos:Conceptクラスの付与

 

すべての典拠レコードにskos:Conceptを与えてクラスを明確にすることで、Linked Dataとして他のデータやサービスと連携する場合の、Web NDL Authoritiesデータの利用価値をさらに高めます。

各形式のメタデータは以下のように変更されます。
*「広東語」の典拠データ(典拠ID :001117811)を例として使用しています。

(RDF/XML形式) 赤字部分が変更・追加されます。
<rdf:RDF xmlns:rdf=”http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#” xmlns:rdfs=”http://www.w3.org/2000/01/rdf-schema#” xmlns:owl=”http://www.w3.org/2002/07/owl#” xmlns:skos=”http://www.w3.org/2004/02/skos/core#” xmlns:xl=”http://www.w3.org/2008/05/skos-xl#” xmlns:rda=”http://RDVocab.info/ElementsGr2/” xmlns:frbrent=”http://RDVocab.info/uri/schema/FRBRentitiesRDA/” xmlns:foaf=”http://xmlns.com/foaf/0.1/” xmlns:ndl=”http://ndl.go.jp/dcndl/terms/” xmlns:dct=”http://purl.org/dc/terms/”>
<skos:Concept rdf:about=”http://id.ndl.go.jp/auth/ndlsh/001117811”>
  <dct:modified>2012-10-26T11:28:57</dct:modified>
  <dct:created>2012-10-24</dct:created>
(中略)
<owl:sameAs rdf:resource=”http://id.ndl.go.jp/auth/ndlsh/広東語” />
  <skos:closeMatch rdf:resource=”http://id.loc.gov/authorities/sh85019816#concept” />
 </skos:Concept>
 </rdf:RDF>

(RDF/Turtle形式) 赤字部分が追加されます。
@prefix rdf: <http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#>.
@prefix rdfs:<http://www.w3.org/2000/01/rdf-schema#>.
@prefix owl: <http://www.w3.org/2002/07/owl#> .
@prefix skos: <http://www.w3.org/2004/02/skos/core#>.
@prefix xl:<http://www.w3.org/2008/05/skos-xl#> .
@prefix rda:<http://RDVocab.info/ElementsGr2/> .
@prefix frbrent: <http://RDVocab.info/uri/schema/FRBRentitiesRDA/>.
@prefix foaf: <http://xmlns.com/foaf/0.1/>.
@prefix ndl:<http://ndl.go.jp/dcndl/terms/> .
@prefix dct: <http://purl.org/dc/terms/>.
<http://id.ndl.go.jp/auth/ndlsh/001117811>
rdf:type< http://www.w3.org/2004/02/skos/core#Concept >;
dct:modified “2012-10-26T11:28:57”;dct:created “2012-10-24”;
(中略)
owl:sameAs <http://id.ndl.go.jp/auth/ndlsh/広東語>;
skos:closeMatch <http://id.loc.gov/authorities/sh85019816#concept>.
<http://id.ndl.go.jp/auth/ndlsh/00573873> rdfs:label “中国語”.

(JSON形式) 赤字部分が追加されます。
{
“uri” : “http://id.ndl.go.jp/auth/ndlsh/001117811”,
“type” : {
“uri” : “http://www.w3.org/2004/02/skos/core#Concept”},

“modified” : “2012-10-26T11:28:57”,
“created” : “2012-10-24”,
(中略)
“sameAs” : {
“uri” : “http://id.ndl.go.jp/auth/ndlsh/広東語”},
“closeMatch” : [{
“uri” : “http://id.loc.gov/authorities/sh85019816#concept”}]